塾に行かずに都立上位校に合格できますか?問題

塾に行かずに都立上位校に合格できますか?という問いかけをよく聞きます。我が家の長男は中3の7月から塾に通ったので、いわゆる「塾なし合格」ではないのですが、私の考えを書きたいと思います。

結論は『合格できます。その方法がその子に合っているなら。』

高校入試のための学習を何をベースに行うかは、さまざまな方法があります。塾をメインにする、通信講座(進研ゼミやZ会)をメインにする、家庭教師と進める、などがあります。「塾に行かずに勉強する」というのは、さまざまな方法の中の一つです。

子どもの性格・特性によって、何をメインにすればよいかは変わります。もし以下のよな特性・状況であれば、塾なしでも十分に戦えます。

  • 自宅でマイペースに一人で勉強することが得意。むしろ複数人の教室は気が散る。
  • 自分で計画を立てて遂行できる。
  • 勉強する内容を他人に指示されるのが嫌い。自分で問題集を見つけて難しい問題にどんどんチャレンジできる。
  • 通信教育や学校の先生から、学習に対するフィードバックを得られる。
私自身の塾なし体験

実は、長男ではなく私自身が「塾なし」で、高校入試・大学入試を乗り切りました(20年以上前の話です)。私が「塾なし」を選択した理由は、塾が「この演習をやれ」「このテキストをやれ」と指示してくるのが大嫌いだったからです。どのテキストを使うか、どの演習をやるかを、とにかく自分で決めたかったのです。中学校で配られる教科書や副教材を完璧にやって、伸ばしたい部分は本屋に行って自分で参考書・問題集を選んでやる、という風にやっていました。

ただし、塾なしの適性は上位校合格者の10人に1人

ただ、この「塾なし」で入試のための学習をできる中学生は、かなり少ないと思います。感覚的には上位校合格者のうち、10人に1人程度です。

「塾なし」のデメリットを把握する

塾なしの適性がある場合も、デメリットはしっかり把握してカバーする必要があります。塾に行かないことの、主なデメリットは以下です。

  • 家にこもりがちになる。⇒カフェや図書館など複数の勉強場所を確保する。
  • 客観的な学力把握が難しい。⇒模試をしっかり活用する。
  • 分からない問題がそのままになる。⇒相談先をつくる。先輩・スポット家庭教師などを活用。
  • ひとりよがり、偏った学習計画になる可能性。 ⇒相談先をつくる。先輩・スポット家庭教師などを活用。
  • ライバルとの切磋琢磨の機会が少ない。⇒中学校の同じレベルの子と情報交換。