高校選びに親はどう関わるべきか

一番よいのは『親がサポート、受験生自身が決める』

親ができること&やるべきことは3つあります。一つ目は情報収集を手伝うことです。中学生はそもそもインターネットを駆使した情報収集に慣れていませんし、適当な情報を思い込みで信じてしまう危険性もあります。信頼性のある情報源を示して、選択肢を示してあげることが大事です。二つ目は学校公開や説明会参加をリードして段取りしてあげること。中学生が自分だけで調べて申し込みまでするのは実質不可能なので、ここは親が積極的にサポートするポイントです。三つ目は客観的なアドバイス。「決められない」や、逆に「ここ以外考えられない」という極端な状態に陥りがちなので、親が「こんな選択肢もあるよ」「こう考えてみるのはどう?」と第3者の視点でアドバイスしてあげることで、受験生は冷静になることができます。

ダメなパターン2つ

対してダメなパターン。その一は「親が決めて、受験生はしたがう」。こどもにとって親の意見というのはとても影響力が強いものです。逆らえないという場合も多いです。親が「この高校にしなよ!」と言って、それに従う。表向きは自分で決めたようで、実際は親の考えに迎合してるだけです。「私は本当にこの高校に行きたいのかな?」という根本的な疑問を抱えたまま受験に向かうことになり、良いことは何一つないと思います。

その二は「親は何もしない、全部自分で決めろ」。親が、関わることを放棄するパターンです。情報は確かにたくさんあります。塾・学校・友達・ネット上の情報...。しかし受験生にとって大切なのは、自分を知ってくれている人の親身な意見。受験生に孤独な判断をさせることは大きな重荷になります。「自分の判断は正しいのかな...?」という不安を抱えたまま受験に向かうことになるからです。